
工期が価格に与える影響
注文住宅の工期が価格に与える影響は、個別の要望に応えるための高い設計自由度とオリジナリティが、結果的に建築費の上昇をもたらすことです。
高騰理由
注文住宅の建築費が高くなる理由としては、次のとおりとなります。
・資材や設備が高くなりやすい
・建材メーカーから見ると、個別の発注に対しては単価を高くせざるをえない
・小規模な発注が多く、結果として資材の単価が上昇する
・土地の購入と建築が別契約になるため、建売住宅より高くなる傾向がある
完成期間
注文住宅の完成までの平均期間
・注文住宅の完成までの平均期間は8〜17か月程度
・住宅の規模や建築デザイン、建築業者などによって、注文住宅完成までの期間は変動する
季節別の建築計画
注文住宅の建築時期は、季節によって気象条件や材料の特性などの影響を受けます。
季節による影響を考慮しながら、ライフステージや資金計画などとも相談して、最適なタイミングを決めることが大切です。
季節による影響
・台風や大雪の時期は、屋外の作業が思うように進まず、工事が長引く可能性がある
・梅雨の時期は木材が濡れる可能性があるため、施工を避けたほうがよい場合もある
・冬はコンクリートが凍結する可能性があるため、凍結防止剤を使用したり、養生したりする必要がある
・夏は高効率の冷房システムが適している
季節による影響を考慮した着工時期の例
・10~11月着工、1~2月竣工
・4~5月着工、8~9月竣工
注文住宅の建築期間
注文住宅の建築期間は、設計から完成まで通常約6か月から1年程度です。ただし、設計内容や建築会社のスケジュール、天候などにより前後することがあります。
まとめ
注文住宅の工事は、季節や天候の影響を大きく受けます。 雨の多い梅雨時期や寒さの厳しい冬場は、工事の進行に影響が出やすい時期です。
特に基礎工事やコンクリート工事は、気温や天候の影響を受けやすく、作業が中断されることもあります。 また、外壁工事や塗装工事なども天候に左右される作業です。
注文住宅の建築計画は、季節による影響を考慮したうえで、あらかじめ専門家へ相談することが重要といえるでしょう。