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不動産知識㉙ リフォーム費用の算出:部位別の相場と注意点

リフォーム費用の算出

中古戸建てのリフォーム費用は、築年数やリフォームの内容、劣化具合、水周りの設備や建材の質、施工する業者などによって異なります。

リフォーム費用例

部位別のリフォーム費用の相場としては、次のような例があります。

・小規模なリフォーム:数百万円

・壁紙の張り替え:1,500円 ~ 2,000円/㎡

・フローリングの汚れ除去:1ヶ所で約1万円

・壁や天井の穴補修:1ヶ所で約3万円

・床材の張り替え:2.5万円 ~ 4.5万円/畳

・間取り変更:20 ~ 350万円

・外壁塗装:60 ~ 180万円

・水回り設備の交換:100万円 ~ 200万円

・屋根葺き替え:70 ~ 260万円

・全面改装:500万円 ~ 1200万円

築年数ごとの目安

リフォーム費用の相場は、築年数ごとに次のような目安があります。

・築15~20年:160 ~ 270万円

・築20~25年:150 ~ 380万円

・築25~30年:250 ~ 490万円

・築30年以降:500 ~ 2,000万円

また、予算に応じて基礎部分の補修や地盤改良、耐震性の向上なども行うことができます。

リフォームの注意点

中古戸建てのリフォームを行う際は、次のような点に注意しましょう。

・構造の老朽化による耐震性やシロアリ問題、雨漏りなどのリスク

・リフォーム費用が高くなる可能性

・リフォームの自由度が低い構造である可能性

・リフォームに対応していない業者がある可能性

・想定外のリスクが起こる可能性

詳細事例

リフォームの際に注意すべき点について、詳しく見ていきましょう。

1. 構造の老朽化

・柱や梁、基礎などの構造部分が劣化していると、耐震性やシロアリ問題、雨漏りなどのリスクが高まる

・住宅の使用状況や立地などによって劣化の進み具合は変わるため、築年数だけでは状態を判断できない

・解体しないとわからない問題もあるため、住宅診断士(ホームインスペクター)や耐震診断士・設計士による建物診断がおすすめ

2. リフォーム費用

・耐震性や断熱性不足、雨漏りやシロアリ被害などの問題がある中古住宅は、リフォーム費用が高くなる可能性がある

・補強や補修に高額な費用がかかると、内装や設備にかけられるお金が少なくなってしまう

3. リフォームの自由度

・構造によっては思い通りの間取り変更ができない物件もある

・リフォームの自由度に限界がある可能性がある

まとめ

中古戸建てのリフォームでは、間取りの変更や外壁の塗装、屋根の葺き替えなど、さまざまな工事を行うことができます。

リフォームの費用については、工事内容や規模によって異なりますが、中古戸建ての場合、住宅の購入費用と合わせても注文住宅と比べて割安な場合があります。

リフォームを実施する前には、専門の業者へ予算や範囲、品質などをあらかじめ相談することが重要といえるでしょう。

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