
周辺施設調査の重要性
不動産購入時に周辺施設調査を行うことは、生活に大きな影響を与える周辺環境を確認し、後悔のない選択をするために重要です。
確認項目
周辺施設調査では、次のようなことを確認します。
・最寄り駅までの距離
・スーパーやコンビニ、病院などの有無
・騒音や悪臭、大気汚染などの公害発生施設の有無
・反社会勢力関係者など問題のある入居者の存在
周辺施設調査は、不動産会社が実施するだけでなく、買主自身も実施することが推奨されています。
不動産会社が実施する調査では、売主に配慮してあまり突っ込んだ話をしないことがあるためです。
周辺施設調査で確認した情報は、購入後の経営にも役立ちます。
例えば、立地や周辺環境が良い物件は需要が高く、売却や賃貸を考えたときにも有利になります。
生活利便性の評価方法
不動産購入における生活利便性とは、住居の周辺にある生活に欠かせない施設へのアクセスのしやすさを指します。
生活利便性の高い場所では、買い物をしたり、通院したり、通勤したり、通学したりといった活動がスムーズに行え、快適な生活を送ることができます。
高める要素
生活利便性を高める要素としては、次のようなものがあります。
・交通アクセスが良好であること
・スーパーやコンビニなどのショッピング施設が近くにあること
・駅やバスターミナルなどの交通施設が近くにあること
・図書館や公園などの公共施設が近くにあること
・学校や塾などの教育施設が近くにあること
・病院やクリニックなどの医療施設が近くにあること
・治安がよいこと
・自然が豊かであること
評価方法
不動産の利便性の評価方法は、最寄り駅からの距離や、公共交通機関の利便性、周辺の生活利便性などです。
1. 最寄り駅からの距離
・駅に近いほど評価が高くなる傾向がある
・最寄り駅から徒歩10分以内の物件は資産価値が高いとされている
・多路線利用可能な駅や、急行・特急が停車する駅に近い物件はより高い評価を得られる
2. 公共交通機関の利便性
・公共交通機関が揃っているエリアでは土地そのものも高くなる
・主要駅や都心部へのアクセス時間、通勤・通学のしやすさなども考慮する
3. 周辺の生活利便性
・スーパーやコンビニ、郵便局や病院などの施設との距離が近いほど生活の利便性が高いといえる
・会社や学校が密集している中心地に近いエリアの物件ほど、査定額は高くなる
まとめ
不動産購入時の周辺施設調査とは、不動産の周辺にある施設や建物、近隣住民の状況などを調べることです。現地調査や近隣調査とも呼ばれます。
また、市町村役場や法務局などで行う法的な調査もあります。
法務局や役所では、土地・道路に対する法令上の制限や所有権などについて調べることができます。
調査するうえで具体的な詳細は、専門の業者へ依頼し確認することが望ましいでしょう。