
大規模修繕の影響
中古マンションの大規模修繕は、居住者の安全確保や資産価値の維持を目的として行われます。
大規模修繕の影響としては、入居後の一時金の徴収や修繕積立金の値上げ、売却価格への影響などがあります。
影響の具体例
大規模修繕の影響について、次のようなことが挙げられます。
・入居後の一時金の徴収や修繕積立金の値上げ大規模修繕工事検討中のマンションを購入すると、入居後すぐに一時金の徴収や修繕積立金が値上げになる可能性があります。
・売却価格への影響大規模修繕後にマンションを売却する場合は、外観や共用部分のきれいさをアピールポイントとして売り出すことができます。
・修繕積立金の値上がり修繕積立金が値上がりすると、マンション価格の低下につながる可能性があります。また、毎月のランニングコストが上がるため、買い手が付きにくい恐れもあります。
資産価値の変動予測
中古マンションの大規模修繕は、資産価値を維持・向上させる重要な工事です。
大規模修繕工事の有無や内容によって、資産価値は大きく変わります。
変動の具体例
大規模修繕工事による資産価値の変動は、次のとおりです。
・大規模修繕工事直後は中古価格が上昇する傾向がある
・大規模修繕工事の費用は回を重ねるごとに高くなるため、修繕積立金の値上げが起こりやすい
・修繕積立金の値上げは購入者の負担になるため、売却に大きな影響を与える可能性がある
大規模修繕工事による資産価値の変動を考慮する際には、次のような点も考慮する必要があります。
・大規模修繕工事の費用は、建物の構造や規模、工事の範囲などによって異なる
・大規模修繕工事は、防水工事、外壁工事、仮設工事、設備工事など、さまざまな種類がある
・大規模修繕工事は、工事期間が長く、入居者トラブルの種になりやすい
まとめ
マンションの資産価値は、修繕履歴によっても判断されます。
外壁補修や給排水管の交換といった修繕が長期修繕計画に沿って行われていれば、資産価値が適正に保たれていると考えられます。
また、大規模修繕工事の実施履歴や内容、長期修繕計画などはマンションの管理会社に確認することができます。事前に不動産会社に依頼し、大規模修繕の影響を把握することをおすすめします。