
建売住宅の価格交渉
建売住宅の価格交渉とは、売主や不動産仲介会社と交渉して購入価格を下げることです。
建売住宅の価格交渉は、購入意思が固い場合にのみ申し込みの段階で行うことが妥当です。
交渉の注意点
建売住宅の価格交渉の注意点としては、次のようなものがあります。
・値引きの相場は、販売価格の3~5%程度が目安
・値引き交渉は、決算時期や国の政策が実施される時期、販売されてから2~3か月後などが適している
・値引き交渉では、販売会社にとってのメリットを提示
・値引き交渉は慎重に行い、無理な値引きを求めないようにする
・仲介業者の営業担当者が提示する値引きの約束には慎重に対応する
交渉のポイント
値引き交渉の際には、次のようなポイントを意識してみましょう。
・購入する意思を明確に表示する
・住宅ローンの事前審査を終えてから値引き交渉する
・建売住宅の入居日程を調整してから値引き交渉する
・オプション工事をまとめて発注して値引き交渉する
実践的なアプローチ
建売住宅の価格交渉は、物件やタイミングによって異なりますが、販売価格の3~5%程度が目安です。
1. 値引きできる金額の目安
・2,000万円の物件なら60万円程度
・3,000万円の物件なら90万円〜150万円程度
・4,000万円の物件なら120万円〜200万円程度
2. 値引き交渉のタイミング
・買い付け申込書を記入するタイミング
・年度末の3月など、決算時期
・値引き交渉の注意点
・更地の段階では値引き交渉が難しい傾向がある
・売れ筋物件は値引き交渉が難しい傾向がある
・値引き交渉の際には、引き渡しの期日などの条件面の交渉も同時に行う
3. 値引き交渉のポイント
・原価や販売会社の利益率を考慮する
・販売価格を丸めて端数の値引きが行われることもある
メリットの提示方法
また、建売住宅の価格交渉では、販売会社にとってのメリットを提示することがポイントです。
具体的には、次のような方法があります。
・購入意思を明確に表示する
・住宅ローンの事前審査を終える
・入居日程を調整する
・オプション工事をまとめて発注する
担当者への依頼方法
また、不動産仲介会社が間に入っている場合は、仲介会社の営業担当者に値引きを依頼しましょう。
値引き交渉のタイミングとしては、販売期間や需要などが考えられます。
・分譲地の残り数棟の場合、特に最後の1棟は値引き交渉しやすい
・値下げ直後は、売主も様子を見たいと考えているため、値引き交渉が難しい可能性がある
注意点
値引き交渉の際の注意点としては、次のようなものがあります。
・常識外れの金額を提示したり、無理な交渉をしたりすると信用を失う可能性がある
・値下げ改定が何度か行われ、下がりきったタイミングの場合、値引き交渉が厳しい可能性がある
まとめ
建売住宅の価格交渉では、相場を把握し、購入意欲を明確に示すことがポイントです。
また、販売会社にとってメリットとなる提案をすることで、値引き交渉を成功させやすくなります。
なお、値引き交渉の相場は、物件の原価や企業の利益率を考慮すると、販売価格の3~5%程度が目安です。
ただし、無理な値引きを求めると失敗する可能性が高いため、慎重に交渉しましょう。