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売買データベースの活用法:価格設定のコツ

不動産売買データベースとは、

不動産に関するデータを集めたデータベースで、不動産取引に必要な情報を提供します。

不動産売買データベース

不動産のデータベースには、次のようなものがあります。

1. レインズ

売却や賃貸に出されている家やマンション、土地などの不動産の情報が掲載されています。過去に取引された不動産の成約価格などの情報も調べることができます。

2. ディールサーチ

日経不動産マーケット情報から生まれた投資用不動産取引データベースです。約2万件のオリジナル売買事例データや、REIT物件の運用データ、開発プロジェクトの検索などが可能です。

3. 不動産情報ライブラリ

国土交通省が運営している不動産の取引情報サイトです。「レインズ・マーケット・インフォーメーション」の成約情報や、国土交通省が独自に収集した「不動産取引価格情報」を閲覧できます。

データベースを活用するには、情報がそろわないと不正確になる、入力したデータの量が多くなるとデータベースソフトの動作が遅くなったり終了したりするなどの注意点があります。

不動産のデータベースを活用することで、次のようなことができます。

・情報の検索や分類、共有、連携

・業務の効率化

・データ分析

・見込み客へのアプローチの効率化

不動産売買データベースの活用法には、次のようなものがあります。

・取得予定の物件と近隣物件を比較する

・買い主や売り主名で検索して売買動向をチェックする

・取引価格推移をエリアごとに時系列で分析する

・周辺施設情報を閲覧して物件の詳細な周辺環境を確認する

・保育園、幼稚園、学校、医療機関、福祉施設などの情報をもとに購入見込み顧客のサポートをする

・地価公示や都道府県地価調査の結果も含めて物件価格の妥当性を評価する

・同じ地域の類似物件の価格を調査し、適切な価格設定を行うための参考にする

データベースのメリットデメリット

データベースには、次のようなメリットがあります。

・データをルールに沿って整理して管理できる

・多くの人が同時にデータを共有できる

・欲しいデータを効率的に検索できる

・保存されたデータの分析や加工を行うことができる

・他のシステムと連携させ、マーケティングなどのサポートに活用できる

不動産の価格設定のコツは、次のような点があります。

・査定価格と相談しながら、買い手に違和感を与えない価格を設定する

・売却期限と下限価格を決めておく

・売却に合意できる最終的な価格(下限価格)を慎重に設定する

・早く売る場合は最初から売れやすい価格に設定する

・売却にかかる費用を考慮して、下限価格を設定する

・相場価格や周辺事例を事前にチェックする

不動産の価格設定のポイントについて、詳しく見ていきましょう。

・査定価格と相談しながら、買い手に違和感を与えない価格を設定する

・買い手の心理を考慮した上で希望額を提示し、不動産会社と相談した上で「売り出し価格」を決定する

・売却期限と下限価格を決めておく

・売却を急ぐのであれば、安くすれば早く買い手が見つかる可能性は高まりますが、マネープランに支障が出ないか注意する

・下限価格は、ローン残高と買い換えの頭金、売却にかかる仲介手数料などの費用の合計金額よりも高く設定することが理想です

・早く売る場合は最初から売れやすい価格に設定する

まとめ

通常、不動産の売却には適正価格でも3か月程度はかかるため、売れやすい価格設定をすることで確実性を高めることを意識しましょう。

また、相場価格や周辺事例を専門の業者や不動産会社へ事前にチェックすることが重要です。

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