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相場情報の判断:統計データの解釈と活用

不動産の相場を判断するには、次の情報を確認します。

・基準となる価格(公示地価、路線価、固定資産税評価額、実勢価格)

・近隣の似ている家の過去の成約価格

・近隣の似ている家が、今、いくらで売りに出ているか

不動産の相場

基準となる価格には、次のようなものがあります。

・公示地価:毎年1月1日時点における標準地の価格

・路線価:公示地価の約8割程度の価格

・固定資産税評価額:公示地価の約7割程度の価格

不動産の取引価格情報は、国土交通省が不動産の取引当事者を対象に実施したアンケート調査の結果を基に、四半期ごとに公表されています。

この情報は、消費者向け不動産取引情報サービスである「レインズ・マーケット・インフォメーション(RMI)」で確認できます。

また、不動産の取引価格は、面積や形状、前面道路の状況などの個別の要因や、取引の行われた事情などによって異なる場合があります。

不動産の統計データ

不動産の統計データには、次のようなものがあります。

・アパート・マンションの賃料相場や募集期間などのデータ

・法務省が取り扱っている登記事件に関する統計報告

・不動産業の売上高営業利益率などのデータ

・不動産業界の雇用人数などのデータ

不動産の統計データの例としては、次のようなものがあります。

・アットホーム株式会社が保有する不動産物件情報のうち、アパート・マンション物件を集計処理(平均化)したデータ

・法務省が取り扱っている登記事件等(不動産登記、商業・法人登記等)に関する統計報告

・総務省統計局の発表による不動産業界の雇用人数のデータ

・厚生労働省による「令和3年雇用動向調査結果」による不動産業・物品賃貸業の就業状況のデータ

不動産業界における統計データの活用とは、不動産の価格査定や投資の将来予測、営業効率化、与信管理など、さまざまな領域でデータ分析を行うことを指します。

データ分析

データ分析を行うには、次のような手順を踏むのが一般的です。

① 目的や課題を明確にする

② データを収集する

③ 目的や課題、データの種類に合わせた分析を行う

④ データを可視化する

⑤ 意思決定・反映する

不動産業界で活用されているデータ分析の手法には、次のようなものがあります。

・不動産マーケット分析

・エリアマーケティング分析

・空室分析

・営業分析

まとめ

データ分析では、自社で蓄積しているデータに加えて、シンクタンクなどが保有するデータなども活用することが重要です。

また、分析結果をグラフや表などを使って可視化することも大切です。

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