
不動産会社との価格交渉
不動産会社との価格交渉は、売却時と購入時で異なります。
1. 売却時の価格交渉
値引き交渉を前提とした売出し価格を設定しておくことで、希望価格で成約しやすくなります。
値引き交渉の相場は、当初の売り出し価格の5~10%程度です。
この数字を超えた大きな値引きを求めると、不動産会社や売主に取引を断られる可能性があります。
また、売却予定の不動産の価格は、不動産会社からの査定結果や相場をもとに売主が決定します。適正価格を確認した上で、値引き前提の希望価格を設定すると、ある程度の利益を確保できるでしょう。
2. 購入時の価格交渉
物件価格の5%程度が交渉の限度の目安です。
また、土地の値引き交渉では、土地総合情報システムを活用して土地の相場をチェックし、実現できる可能性が高い値引き額を検討しましょう。
また、不動産会社との仲介手数料の値引き交渉も可能です。
仲介手数料は、法律で決められているのはあくまで上限額のみですので、不動産会社との話し合いによって決定するため、交渉は十分に可能です。
不動産価格交渉の戦略
不動産価格交渉の戦略には、次のようなものがあります。
・値引き交渉を前提に売出し価格を設定する
・売主が納得する条件を提案する
・購入の申し込みと同時に価格交渉を行う
まとめ
不動産売買では値引き交渉が一般的であるため、値引き交渉を前提に売出し価格を設定しておくと、希望価格で成約しやすくなります。売出し価格は、希望価格に5~10%程度上乗せしておくとよいでしょう。
また、売主が納得する条件を提案することで、交渉がスムーズに進む可能性が高まります。
たとえば、売主が早期売却を望んでいる場合は、スピーディな購入手続きを約束することで、売主にとってもメリットを提示できます。
購入の申し込みと同時に価格交渉を行うのもよいでしょう。
買付証明書という書面を用いて購入意思を示しつつ、価格を提示することで、売主としては無視できない状況になります。
値引き交渉ができる金額の相場は、もともと設定されている価格の1割ほどです。特別な理由がなければ、交渉しても相場からかけ離れた値引きは困難といえるでしょう。