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不動産査定の基礎知識

不動産の見積もりとは?

土地や建物、マンションなどの不動産の価値を調べるために業者に査定を依頼することを指します。

不動産の見積もりは、売却価格を決める場合や、相続による遺産分割や離婚による財産分与で適切な資産価値を把握したい場合などに利用されます。

不動産の見積もりは「査定」とも呼ばれ、工事の見積もりと似ています。

メリット

不動産の見積もりには、次のようなメリットがあります。

・適正な売却価格がわかる

・売却の成功率が高まる

・コストの削減が可能

・不動産会社の信頼性を確認できる

・不動産に合った価格がわかる

・査定結果の根拠がわかる

デメリット

一方、不動産の見積もりには、次のようなデメリットがあります。

・無料見積もりは公的なものではない

・無料見積もりは売却価格(成約価格)とは限らない

・有料の鑑定評価はコストがかかる

・不動産一括査定サイトでは、良い不動産会社に依頼できるとは限らない

・不動産一括査定サイトでは、高めの査定額をわざと提示される可能性がある

・不動産一括査定サイトでは、登録されていない優良業者を逃している可能性がある

・不動産一括査定サイトでは、査定結果の幅が大きいケースがある

・訪問査定では、時間や手間がかかる

どれが適切なのか?

不動産の査定は、売却時の資金計画や売り出し価格を決める際に重要なステップです。

不動産の見積もりは、土地や住居、アパートやマンションなどの不動産を売却したり、相続したりするときに必要です。

特に大きな費用が動く不動産の売却では、まずは見積もりを取り、価格を把握しておくことが大切です。

査定価格は、

次のような要素を考慮して算出されます。

・近隣で売買された類似物件の成約価格

・売却する物件の特徴(築年、向き、間取りなど)

・現状の不動産市況(競合物件が多いか、人気のあるエリア・物件タイプかなど)

不動産査定には、

次のような方法があります。

・机上査定:

早くて数時間、遅くても翌日には査定結果が届くことが多いです。

・訪問査定:

現地調査に1~2時間、査定結果が届くまでは1週間程度かかるのが一般的です。

・AI査定:

過去の成約事例をもとにAI(人工知能)が不動産の査定価格を算出する方法です。

不動産売却の見積もりは、不動産会社が売却予想価格を算出するもので、適正な売り出し価格を設定するために、市場で売れる価格を調べる必要があります。

不動産の見積もりを依頼する際は、複数の不動産会社から見積もりを取って比較することが大切です。

複数の不動産会社に依頼すると、さまざまな査定額から判断してその物件のおおよその相場価格を知ることができます。

不動産査定の価格をもとに、売り出し価格を決めることができます。

また、相続税・贈与税の申告や、不動産に関係する裁判など、第三者に不動産の価値を提示する必要がある場合は、不動産鑑定士に不動産査定を依頼します。

まとめ

最後に

そもそも不動産とは、土地や建物などの動かすことのできない財産を指します。

民法第86条第1項では「土地及びその定着物は、不動産とする」と定義されており、定着物とは簡単に移動させられないものを指します。

不動産の例としては、次のようなものがあります。

・建物(住宅、学校、病院、ビル、会社、店舗、工場など)

・立木法で登記された樹木

・特定の工場内にある機材

・鉄道財団

一方、動産とは、動かすことのできる財産を指します。

建物に付属する家具やふすま、エアコンなどが動産に該当します。

不動産と動産は法律上の取扱いが異なり、不動産の場合は物を占有していても、登記をしなければ所有者として認められません。

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