ピックアップ記事
目的別情報⑩ 物件の比較方法:優先順位の付け方

物件の比較方法

不動産購入の物件の比較方法には、取引事例比較法や、物件の規模・構造・設備、予算やニーズとの比較などがあります。

1. 取引事例比較法

・不動産の鑑定評価方法の1つで、過去に取引された類似物件の価格や条件を参考に、対象物件の価値を算定する手法

・近隣地域や同一需給圏内の類似地域にある取引事例を収集し、価格や条件を比較検討する

・収集した事例の価格に事情補正や時点修正を行い、地域要因や個別的要因を比較して比準価格を求める

2. 物件の規模・構造・設備

・物件の規模や構造、設備面を総合的に比較検討する

・構造と設備は時代によってニーズが変わるため、最新のトレンドに沿ったものになっているかチェックする

・規模や構造は後から変更できないため、購入価格との兼ね合いや、賃貸ニーズを見極めて検討する

3. 予算やニーズとの比較

・物件の長所と短所を整理し、自分の予算やニーズに最も合った物件を選ぶ

・同じエリア内の他の物件と比較することで、価格の妥当性を確認する

考慮ポイント

また、物件の比較の際に考慮するポイントは、次のとおりです。

・周辺環境(騒音や治安)

・価格(新築と中古の価格差、エリアによる価格差)

・不動産会社(仲介実績や顧客対応、手数料の金額、アフターフォロー)

優先順位の付け方

不動産の購入の優先順位は、売主の希望や物件の状況、購入者の条件などによって決まります。

優先順位の付け方の一例は次のとおりです。

・買付申込書の提出順序

・住宅ローンの事前審査の有無

・契約内容

・決済方法

・契約希望日や引き渡し希望日

・現金払いか住宅ローンか

売主は、より良い条件で物件を購入してくれる人を優先的に選ぶ傾向があります。

注意点

優先順位を意識して購入する際には、次のような点に注意しましょう。

・譲歩できる条件を明示する

・事前審査を受けておく

・購入の意思をしっかり伝える

・誠実な対応をする

まとめ

不動産購入における物件の比較とは、希望する条件に合致する物件を複数の物件から選ぶことです。

物件の比較を行うことで、相場観を養い、購入の判断材料を得ることができます。

また、購入と賃貸の比較を行う場合、初期費用や頭金、購入諸費用などの違いを考慮する必要があります。

専門の業者へ相談のうえ、検討することが望ましいでしょう。

おすすめの記事