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目的別情報⑳ 売却時期の判断:市況分析と決定基準

売却時期の判断

不動産の売却時期は、相場や築年数、季節、税金、ライフスタイルの変化など、さまざまな要素を考慮して判断します。

1. 相場

・相場が上昇している場合は、売却のタイミングに適している

・相場が上昇傾向が続いている場合は、もう少し待ってから売却した方がお得の可能性あり

・相場が下落傾向の場合は、早期売却も検討する

2. 築年数

・中古物件は、築年数が経過するほど資産価値が下がるため、早く売るほど売却益が高い傾向あり

3. 季節

・不動産取引が最も盛んな時期は、春先(1月~3月)や秋口(9月~11月)は土地が高く売れやすい時期と言われてる

・新生活への引っ越し先となる物件を検討する人が増えるため、ニーズが高まる

4. 税金

・税制も売却時期の判断基準の1つ

・所有期間が5年以内で売却すると、短期譲渡所得として所得税と住民税が課税され、税率が高くなる

・所有期間が5年を超えると、税率が軽減される

5. ライフスタイルの変化

・ライフスタイルの変化も売却時期の判断基準の1つ

メリットとデメリット

メリット

不動産の売却時期のメリットは、次のとおりです。

・相続前に現金化することで遺産を公平に分割できる

・居住用にしている不動産を売却する場合は、税制面での特例が適用できる

・老後資金に充てることができる

デメリット

一方、次のようなデメリットもあります。

・不景気の時は需要が減り、不動産相場も下がるため、不利な売却状況になる

・真夏や年末年始は不動産会社が長期休暇に入っていることが多い

不動産の売却時期を検討する際のポイントとしては、次のようなものがあります。

・市況が上昇している時期

・引っ越しシーズンに合わせた時期

・住宅ローン控除が利用できる築年数

・季節(春先や秋口など)

・大学や大きな企業が集まるエリアでは、新年度に向けて集合住宅の需要が高まる

市況分析

不動産売却の市況分析とは、不動産市場の状況や物件の価値を分析して、売却のタイミングや価格を判断することです。

不動産市場分析では、次のような情報を収集します。

・物件の現在の市場価値

・類似の物件の価値

・住宅相場

・投資物件の賃料

・特定の場所への投資を阻害する要素

・投資したい地域の進化

・将来、物件の価値を高めるような開発が行われるかどうか

メリット

不動産市場分析を行うことで、次のようなメリットがあります。

・物件価格の相場感を知ることができる

・売買のタイミングを判断することができる

・当該物件が割安なのか割高なのかを判断することができる

・投資物件が適切な価格であるのかを見分けることができる

不動産市場分析を行うには、市場、需要、供給、環境の4つの軸で分析を細分化し、適切な質問をすることが必要です。

決定基準

不動産の売却の決定基準には、次のようなものがあります。

・地域の価格相場

・築年数、面積、類似物件との比較

・査定価格

・市場動向

・物件の状態

・立地

・売主と買主の交渉力

不動産の売却価格を決めるには、不動産会社に査定を依頼して、査定価格を参考に売主が決めるのが一般的です。

価格決めのポイント

不動産の売却価格を決める際のポイントとしては、次のようなものがあります。

・適正価格を知らないまま売り出し価格を決定すると、売り出し期間が長期化したり、安く売って損をしたりすることもある

・売り出し価格が高過ぎると買主が見つからず、低過ぎると十分な売却益を得ることができず損をしてしまうケースもある

・市場動向や物件の特性、売主と買主の交渉力など、様々な要因が複雑に絡み合う中で最終的な価格が形成される

まとめ

不動産を売却する場合は、不動産会社から査定を受け、売却準備を進めることが重要です。

住宅価格の相場が上昇傾向にある場合は、売却のタイミングと考えてとよいでしょう。

また、不動産の売却時期を判断する際は、相場や築年数、季節や税制、不動産価格の推移などを考慮する必要があります。

なお、売却予定の物件の相場は、REINS Market Informationや不動産情報ライブラリなどのサイトで調べることができるので、事前に調査活用することもオススメです。

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